benny@6歳11ヶ月

喘息が落ち着いたbenny。
仕事をする横で、なんだか退屈そう。

「お昼何にする?パンか何か食べたいね・・・benny、1人で買い物いってくる?」

「うん!!」

1人でおつかい。
おっきいおばあちゃんちのお隣には1人でいったことがあるけれど、苺家からははじめて。

一番近くのスーパーでも片道10分くらいかかる。
バス通りを信号で渡らないといけない。

正直、交通事故より、連れ去りや通り魔のほうが怖いけど、bennyはきっと大丈夫なはず。

「行ってくる♪」
うれしそうなbenny。

「bennymamaは真っ黒い辛いカレーパンをひとつ。bennyは好きなのを買ってね。パン屋さんのトレー落とさないように気をつけてね。お会計はスーパーのレジだよ。」

「うん。」

「車に気をつけること。変なおっちゃんとかに連れて行かれそうになったら、どこの家でもいいから駆け込んでね」

「うん。行ってきます。」


・・・30分もしたら帰ってくるはず。
長い長い時間。
仕事しながら、何回も時計を見た。

20分後。
ピンポーン。

モニターををのぞくと超どアップのbennyの笑顔。

「お帰り~」

ギュッとしながらほめると、

「Kちゃんもいるよ♪」

外を見ると、bennyと同じ年の近所のKちゃん。
ばったりあったらしい。

送ってくれたんだなぁとおもって、苺のチョコをあげようと外に出たら、Kちゃんの横に大人。

・・・あ。

どうやら1人でいるbennyを心配してKちゃんとKちゃんのご近所さんが送ってくれたみたい。
住宅地のひとつ角向こうからだけど。

・・・すみません。

「6歳でひとりでおつかいをさせる」
賛否両論あるでしょう。

まだはやい?

そろそろいい?

親の判断が難しい。

でもbennyはとっても自信がついた様子。
目をきらきらさせてうれしそうに一部始終を教えてくれた。

春のいい天気の中、大きな成長をしました。